倫理的に競争で勝つことが間違っていないという文化を持っています。広大なフロンティアというイメージを、アメリカ人は持っている、この無限の資源とスペースは自己の拡大を実現したし、銃の問題にしても、銃の力で開拓してきた人たちの旧来の権利として守られるべきものとして位置づけられています。
自由のイメージは、個人の野心と競争を保証し、自己実現の基となるものです。個人の自己実現の総和こそが利益の最大化を生むことにつながると考え、公正な競争と適切な訴訟制度を実現していくことこそが国の行うことであるという原理を持っています。
能力の重要視については、それに応じた報酬は、従業員の数百倍の単位であってもそれは問題にならないことで理解できます。
競争社会を受け入れる精神構造は、逆を返せば、能力の喪失に対する恐怖や無能力になった場合の周囲から受ける感情に対する不安が強いということになります。
薬物依存は、アメリカの知的労働者の間で相当に深刻な問題になっています。
知的労働におけるプレッシャーはかなりなものであることは、日本でも同じですが、土壌の違いはかなりはっきりしていると感じます。
能力の喪失の過程を受け入れ易いのはアメリカ人なのか日本人なのかそれは明らかなことです。
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