新山龍馬(ロボット研究者 1981年生まれ)は「やわらかいロボット」(2018年7月 金子書房)のなかで「ロボットを生物にみてしまうことは錯誤ともいえるのだが、身体を備え自ら動くということに関して、ロボットにも生き物にも同じまなざしを向けることができる。人造(artificial)と天然(natural)の二項対立は、現在においてまったく意味を失っている。」と述べています。物質化学に厳密に対応するマインドからは生まれ得ない柔軟な思考から人間・生物の曖昧な境界をソフトロボティクスという新しい分野を通して説明しているところです。政治学や経済学という世界を説明する分野に理論的にスケールの大きいものが生まれてこなくなった今、このような分野に明晰な説明者が生まれてくる予感がします。
top of page
bottom of page
Comentários