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ネコの動物学ー伴侶動物としてのネコの感覚

 欧米では、猫を伴侶動物と呼ぶようになったのは、1980年代のことで、日本では2000年代前後からそう呼ぶようになって、社会に特別な役割をはたしている動物と定義されている。獣医学、行動学、遺伝学を中心に研究されてきているが、「ネコを取り巻く多様な問題を包含したネコを展開していく必要がある」(「猫の動物学」(大石孝雄 東大出版会)と氏は述べています。

 ネコの感覚の受容器官は体内にあり、大半は肉球とヒゲに集中しています。特にヒゲの感覚は鋭く、毛幅の1/2000の動きを察知できる仕組みになっているようです。また、ネコは品種ごとに性格が異なり、個体差、環境差、色によっても差があるようで、キジトラ白は人なっこいがサビは社交的でない、ミケは賢いがわかりにく性格なようです。

 ネコは愛されている動物なのですが、同時に社会問題化しているものでもあります。環境問題化することがあり、環境省の、「住宅密集地における犬猫の適正飼養のガイドライン」が存在していたり、横浜市で「猫トラブルゼロをめざすまちづくり事業」が始まっています。

 人間とネコの問題ー近接していると感じます。もちろん人間には人権がありますし、ネコは法的には物権ですが、生物としての存在をどう考えるのかという問題に関しては、大きな垣根はないと考えるところです。


肉球は触ると気持ちいい

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