ムーミン谷の11月は、彼女の母、シグネの死後に刊行されました。シリーズの最終作品でもあります。
ムーミン一家の脇役でもある、スナフキン、ヘムレン、フィヨリンカ、ミムラ、スクラッタ、ホムサ・トフトの六人の話で、それぞれに悩みを抱えながら、ムーミン一家の不在の中共同生活を始めるのですが、彼らは、自分と向き合いながら変わっていきます。
人は同じではないー同じ状況を一度は共有したとしても、それぞれの道を歩いていくしかありません。
それが孤独な道であっても
一人の人であっても歳を取れば、多くの人格を忘れ、消し去っていく現実にぶつからざる得ないところ、また、大切な人との別れなど、得ることよりも失うことに強く感じる、トーベの別れの挨拶であったともいえます。
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