国際関係のアクターを理解する

 国際関係を理解するには、政治、経済、文化的な垣根を越えることが必要となります。国際関係学が始まったのは、第一次世界大戦が終了した後の戦間期で、平和への願望がモチベーションとなりました。ただ、平和と理想は第二次世界大戦で脆くも崩れてしまったということが国際関係学の現実でもあります。

 

 国際関係を理解する上でその影響の大きさから、3つの行為体=アクターをあげると、国家(領域、国民、主権)、国際機構、脱国家主体(NGO、多国籍企業などの政府以外)ということになります。

 また、経済はその実態は国家という枠ではおさまらないもの、ボーダーレスに影響を与え合うものになっています。グローバルという意味では、環境資源は、国家の力学では計りきれないものであるし、その問題を取り扱うNGOの監視は、強力なアクターであると思います。

 

 国際協調の要に見える国際法については、地球上の数百もの集合体が国際社会であるとしたら、その実効性はともかく、なんとか無秩序状態をギリギリのところで体裁を整えているものだと考えることができます。また、国際法の存在は、それを遵守すれば結果的に自国に利益をもたらすと考えることで、完全にではありませんが、守られているものであり、必要なものであることを理解してもらえる思います。国際法は、大枠で、条約、慣習国際法があります。慣習法には問題があり、どのくらい認知されれば慣習となるのか揺らぎが存在していて考え方が一定していないという弱点があります。

 

 近代国際関係論はヨーロッパからはじまりますが、新しくなるほど説明が難しくなります。それは、理解するための要因が複雑化してくるためでもあります。

 

 一方、地政学というものがあって、地政学は、地理と政治を組み合わせた造語で、地理的な条件を基に考察する手法を用い、理解がしやすい、なぜなら政治と軍事を組み合わせて単純化された行動は、現象となって目前に実現してくるからだと思います。マスコミはこの手法を使用することが多いと感じます。

理解が偏る危険はあるものの確かに地図上でわかりやすく、利用価値のあるものだと考えるところです。


 ただ、地政学は大国の行動にスポットが当たりやすく市民には面白いものではあるが、国際的な問題を解決する上では常に疑問を持つことも大切です。


 

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