老人の定義も現在の社会では様々になってきていると感じます。団塊の世代と言われる世代はかなり元気な人が多く、社会の変革をになってきたとの自負もあるー人数が多く競争にも勝ってきたーということで、今の世代とは感じ方自体が違います。
戦中世代は、我慢強くかなり厳しい状況にも耐える力がありましたが、このことが、老人のイメージを固定したところもあると思います。これから老人になる団塊世代は老後の考え方を大きく変える可能性があると考えられます。
在宅医療は、明らかに、病院の医療とは違います。病院の医療は治療であって、生活を維持するためのものではありません。また、在宅医療は自分で判断する余地が増えるー生き方を選べる余地が大きくなります。団塊の世代の生きてきた環境・社会との関係もありますが、彼らは「これはいらない」と思ったら生活の中で必要なければ、やめていってしまうということになると思います。在宅医療の可能性としては、それはいいことなのだと思います。生き方を選択すること、お酒を飲むこともタバコを吸うこともやりたいことをやる選択をするなら在宅でないと不可能です。
病院医療は、精密に検査すること、集中的に治療して完治することが目的で基本的には、マニュアルの通りにやらなければ、医療事故というカテゴリーで判断される厳しし立場に現場は置かれています。厳しいリスク管理の最前線にあるということは、新型コロナウイルスのリスク管理の報道で感じることができます。
意思決定が老人になっても可能なのか?ここがポイントなのですが、これから老人として生きていかなければならない、団塊の世代に期待するところです。生ききる哲学を切り開いてほしいと願っています。それが、次の世代へのプレゼントとなります。
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