なぜ、幼児の注意力は散漫と感じるのか
幼児期は直接の刺激に対して、無防備で鋭敏なことは想像できると思います。
成人期になると、刺激を選択することによって、他のことには無反応になります。それは、経験的にどうなのだろうということを考えることができるともいえます。
幼児期の特徴は、大きな能動的なエネルギーを持っていて、刺激は注目に値するのかどうかという判断する材料(組織だった興味)が少ないことから、注意が揺れ動くことになります。
今、鳥のさえずりを聞いていると思ったら、すぐに猫の泣き声と共に猫の方に注意を向けるように、たった今注意をしていたことを、反射的受動的に注意を向けてしまいます。このことが幼児を特徴付けているといえます。
幼児期の教育が困難なの理由
幼児教育の教師が難しいのは、この幼児期の性質が関係していることは間違いないでしょう。親も教師も幼児の心に動揺するのですが、一つの特性ととらえることが大切です。
繰り返しになりますが、幼児は直接的な刺激に強く興味を持ちやすいことから、新奇なもの、動くもの、美しいもの、光るものなどが興味の対象となっていて、過去の経験、学習に結びつく経験とならない、つまりは、過去の経験や体験などの学習した体系の塊がないことにより教育が困難となります。
小さい皆さんの教育について
大人は、自分の経験からものを考えられるのですが、小さいお子さんにはそれが難しくなります。時には、注意力散漫と思うのかもしれませんが、焦らず、そのことを親子でゆったり受け入れることが大切です。
(参考 W・ジェームズ心理学)
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