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新型コロナウィルスー文明のゆりかごの中でーTHE BIGISSUE VOL395から

歴史的にみて

歴史的な観点からは、農耕、定住、野生動物の家畜化という状況下でウイルスにとって文明は、ゆりかごとなります。

新大陸と旧大陸の文明の交換

新大陸と旧大陸の文明の交換は新大陸に旧大陸から持ち込まれた感染症に対応する力がなかったことも大きな原因となります。火力の違いだけではなかったということです。


逆に特殊な感染症を持っている場合は、それが入植への障壁になったのかもしれない、アフリカはそのバリエーションからかなり長い間その入植を阻んできました。


アフリカの開発が進んできている現在は感染症に対する注意は絶対的なものだと考えます。

ノーベル生理学・医学賞の舞台ー西洋近代医学の基

ヨーロッパ人にとって、現地の風土病の克服は最重要課題で、派遣した自国民を守ること、そのため初期のノーベル生理学・医学賞の受賞はヨーロッパの外で行われていたことがわかります。このことが西洋近代医学のベースになっています。現地の感染症を乗り越えることが、征服することの一歩であったことは歴史的な事実であると考えます。


新型コロナウイルスの適応段階

新型コロナウィルスー新型コロナはウイルスなので人への適応段階を経て、消えていきます。コロナウイルスの適応の4段階をTHE BIGISSUE VOL395参考 長崎大学熱研教授 山本太郎の記事から引っ張りますと、


第1段階は感染しない段階

第2段階は適応初期段階(SARS重症性呼吸器症候群 2003の中国、香港、カナダ)

第3段階は人への適応を果たして流行を引き起こす段階(エボラ出血熱1976年以降)

第4段階はもはや人の中でしか生存できない段階(天然痘、麻疹、エイズ)、過剰適応段階は人から消えていく段階(成人T細胞白血病)

時間をかけながら適応、消失していくのが感じられると思います。


「感染症と文明ー共生への道」山本太郎 岩波新書は碩学の書です。


コロナウイルスー自然界との共生とは、原因は人間が?

人と野生動物の距離が近くなっていること、例えば、エボラ、エイズ、SARS(重症性呼吸器症候群)はすべて野生動物由来のもので、これらの頻度が高くなっていることは、気候変動、開発など基本的に人間由来の原因があって、その災禍を人間が引き受けるという構図になっています。


自然と人間の関係性を再考察は重要なものだと考えます。


ウイルスとの共生と未来へむけてーウイルスと戦うのではない。

ウイルスとの共生、ウイルス自身の持っている特性を考えると、いつかは消えていく運命にあるのですが、ウイルスと戦争という言葉は効果的なものを生み出す言葉ではないと思います。ウイルスと戦うのではありません。

感染した人を守ってこそ

人は言葉によって何かを生み出すことができます。また、その言葉によって傷つくこともあるものです、ウイルスの感染によって傷ついた人や現場を助けることそれが変容する感染症に対する戦いなのだと読み替えていきたいと思います。


(THE BIGISSUE VOL395参考 長崎大学熱研教授 山本太郎を参照)










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