「有名もへちまもない」篠田桃紅の言葉です。
有名な芸術品のレプリカの意味を考えると、なぜレプリカを人は置いているのか少し不思議に思います。
有名な絵画の意味内容を見ているのか、それともそんな絵を飾る自分のセンスを見て欲しいのか、画学生の思うようにドローイングが素晴らしいからとか、宗教的に祭具として必要だとか、レプリカはロジカルにそれだけの意味しかないと思います。
実用に徹した工芸品の美
一方、実用に徹した工芸品は、無駄なく美しいデザインをしています。桃紅も工芸品の美しさと無名性を褒めています。
そのようなものを一つ生活に取り入れて使用することで美のことが理解できるようになります。用の美=工芸品
をお勧めするのは一つはそのことがあるからです。
例えば、足で踏みつけられるペルシャの絨毯は使うほどに美しさを現実的なものとして心の中に立ち上がってきます。
美しいものを日々の習慣で刻みつけていくことが大切かもしれません。
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