老いは病気なのか?アルツハイマーという病気と老い

すべての人に平等の可能性としての痴呆

痴呆という可能性を考えると、長く生きれば確実に痴呆となることは疑う余地もないことと思います。


エミール・クレペリン

病気を提唱したのはエミール・クレペリンなのですが、もともとは、アロイス・アルツハイマーが女性痴呆患者の脳をツァイスの顕微鏡の力で克明に調べ、当時ヨーロッパ医学会の大御所クレペリンに手渡したことがきっかけになりました。


クレペリンは、精神異常は脳の欠陥に由来すると当時、ジブムント・フロイトと論争中で、この症例をもって、「アルツハイマー病」という名前をつけて論争を有利にします。


1970年代のアメリカ

1970年代のアメリカはアルツハイマー病を病気として意識するようになりました。

アメリカでアルツハイマー病と認識されたものは現在500万へと上昇しています。

実証主義的なアメリカで意識されたことは当然なことだったかもしれません。

脳の性癖ーカテゴリー化

脳は言語を用いカテゴリー化して思考を楽にする傾向がありますが、それに加え要素に細分化して微細な差異を見出すことを得意とするようになっています。


自然な老化という過程を不自然で病的な存在として把握する、変化させていくことになってしまい、まさに、老いを病としての状態であると置き換えてしまっているのではないかと考えます。通常、生物には遺伝子的異常あるにもかかわらずです。

老いの状態の再評価

この状態がはたして科学による知的な状態なのか深く考える必要があります。


「老いは自然の経過であり人間としての表現」だと考えることが大切だと考えます。


哲学はその点を再評価していかなければならないと考えます。