ルビンのツボは、見方によっては、ツボにも人が向かい合っているようにも見える図で、その意味するところは、一方が図として認知されると一方が地として認識されるものです。
北海道の公立高校入試問題は斎藤亜矢『ルビンのツボ』からの出題でした。氏は芸術活動をする生き物は人間だけで、進化の観点から、チンパンジーと人間の子どもの絵を比較し、なぜ人が芸術活動をするようになったのか研究しています。
論説文の問題部分では、非常口やトイレのマークなどのピクトグラムと抽象表現との違いを説明しています。抽象表現は、「「なにか」であること自体を拒否したりする。」と述べています。「「観る」という主観的な体験」と考えています。
「書いて、削って、書いて、削って、と繰り返す過程で絞り出されてはじめて、こんな成分が含まれているのかと気づくことも多い。」ー観るとは、抽出するとはそういうことなのかと簡潔に説明されていて、短い文なので問題考えてほしいなと思います。
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